コミュ障の風邪ひき

 暑い日が続いていますね。

 エアコンがかかっていないと夜も眠れなくなってしまましたが、

 体が慣れていなかったのでしょう。

 エアコンをかけると空気が乾燥するので

 それで風邪をひいてしまいました。

 

 風邪といっても、気管支の奥のほうがいがらっぽくなり、

 やがて痛みに代わり。

 薬を飲んだので幸いそこで収まっていったのですが、

 痰が奥のほうに引っ掛かり、なかなか切れない。

 結局、ほかの人が聞くととても苦しそうな咳を繰り返している状態になってしまいました。

 

 ただ当人は、熱もなく、ただただ痰が切れないだけの話で、咳の症状ほどには

 つらくもなく。

 

 もちろん、こんなことで仕事を休むわけにもいかないし、休むほどに体の調子が悪いわけではないのだけれども、咳といつもと違う声質に周囲が必要以上に気を使ってくださる結果となりました。

 

 ただ、これ私、非常に苦手なんです。

 他の人に、心配されたり、配慮されるのが。

 

 なぜか?

 

 それは、日本人は(といっても外国人を詳しく知っているわけではないのですが)相手に対して与えた配慮や心配を、同等の量以上に返されることを無意識のうちに求めているからである。

 要は、コミュ障に私にとっては、心配される必要もないことに対して心配された分を、どこかで返していかなくてはならない。このやり取りが苦痛なのである。

 

 自分は、相手に気を使って返していくことが苦手であるし、自分は見返りを求める気持ちは持っていない。だからできることなら、ほっておいてほしいのだ。

 相手に返すことができる能力を持つものは、相手からなにがしかの物を受け取ることも苦痛ではないのかもしれないが、返すことができる能力がない私のようなものは、返せないので、相手が与えるものは初めから受け取りたくないのである。

 

 とはいえ、受け取ってしまったものは、どうしようもなく。

 どうやって返していこうかと、借りを作ってしまったことが、とても重く重くのしかかっているのである。